人気ブログランキング | 話題のタグを見る

と。そこで映画ですよ。

「トム・ヤム・クン」、「隠された記憶」をレンタルしてきましたよ。
トムヤムヤヴァス!古流ムエタイSUGEEEEEEEEEEEEE!!!!!
トニー・ジャーがアホみたいにメリケン軍団の間接をぶっ壊しますです。
バリボリと腕足アバラに胸骨を大破壊し、みるみる内に積み重なる複雑骨折の山、山、山。
ダイナミックな飛び膝蹴りもかなり見応えがあります。
でも個人的に一番嬉しかったのは、敵キャラにカポエィラ使いが出てきてくれて、しかも惚れ惚れするような足技を披露してくれた事でしたのぅ。
何!?あの柔軟な筋肉!そして足の長さ!ステキすぐる!
爽快感では「マッハ!!!」に一歩及ばずでしたが、かなり楽しかったです。

あと一部コアな映画ファンの間では中々の評価だった「隠された記憶」。
これはですねぇ。観る人を選ぶ映画ですねぇ。
サイコスリラーの風を装っていつつも、そういう訳でもなく。
まぁフランス映画らしいと言えばらしい。観客を摘み挙げてポイッてしちゃう感じの映画です。
公開当時はおすぎさんが相当の酷評をしておられました。
一つの作品の中に多くの謎と帰結する答えを求める人や、何かを期待して映画を観る人にはおすすめできません。
この映画の中からどれだけのものを感じ取れるかで、その人の根暗加減が(爆)分かる事でしょう。
色々と感じさせる要素がちりばめられている訳ですが、そのどれもがリアル過ぎて私達が日常で感じる「なんか気持ち悪いなあ」という感覚を呼び起こします。
基本的に気分が悪い作品です。
真面目にストーリー中で「何が悪いのか」「悪人は誰だ」みたいな事を考えているとめっぽう疲れます。
だってもう、人が生きている中で必ず直面するような色々な嫌な事が沢山詰まってるんですもの。
突き詰めれば”原罪”とかそういう、宗教的な事に発展していくんでしょうねぇ。
みみずく宗教だけは無理駄目絶対逝ってヨシなので、これは気分悪かったです。
でも、”作品”としてみた時、これほど胸の奥に黒々ドロドロした嫌な気分を詰め込んでくれる質の高さは凄いと思いました。
凄いし面白くなくもない。しかし爽快感も達成感もへったくれも無い。
みみずくの後味悪かった映画のベスト1でございました。

by mimibrog | 2006-10-11 01:12 | 徒然と日記  

<< 生きたまま埋められる夢 だーらーけーるっ! >>